2010-12-30から1日間の記事一覧

母の戦争体験⑥  余談 怖い話

余談。 戦時中にラジオで聞いたという話。 関東軍のある部隊が住人のいなくなった大きな農家に駐屯していた所・・ 兵隊がやたらにうなされたり幽霊らしき者を頻繁に見るという事で 建物を徹底調査した時の言うなればlive中継 (注。地下室に下りていく靴音。…

母の戦争体験⑤ 大陸での埋伏

終戦直後母の知り合い家族が大陸から帰ってきた。 その時の話。 ロシア軍から何とか逃れて 明日は日本へ行ける港まで辿り着けるかもしれないという晩の事。 日本人数人のグループであったその人たちは 中国人男性の農家と思しきあばら家に泊めて貰う 頼み込…

母の戦争体験④ 憲兵隊の拷問

憲兵隊達でよく麻雀をやったそうだ。 行く度に奥からなにかを叩く音、 この世の物では無いような呻り声のようなもの・・が聞こえてくる。 『あれなんなの?』と母が聞いても笑うばかりで教えて貰えない。 その時は解らなかったが後で思うと『政治犯』を拷問…

母の戦争体験③ 陸軍中野学校にて

英独語に精通していた母は敗戦直後に進駐軍上級将官達の『陸軍中野学校』視察に通訳として同行。 期せずして同所にあった射撃の標的に将官達が大型拳銃を取り出し打ち始めた。しかし全く当たらない・・ おもむろに母は護身用に持っていた婦人用コルトをバッ…

母の戦争体験② 九死に一生

原宿で大空襲を迎えた母は隣組?の人達と表参道周辺を逃げまどった。 ドイツ大使館に出入りしていたお陰で独軍ヘルメットと防毒マスクを持っていた事も幸いし運良く逃げおおせた。 翌日富士銀行の角には10m以上も死体が『吹き溜まり』 42人で逃げた中の生存…

母の戦争体験① spyは死刑・・

母は戦争の話をする時に『さきの大戦』と言った そのイントネーションのリアルさに小学生の私は身が震えた・・ 各国の大使館の電話盗聴を行っていた母はある日異常に気付く 中立国の大使館員達がある日を境に一斉に『疎開』してしまったのである 案の定間髪…

ロードレーサー Royal Mailメッセンジャー

ロードレーサーの嫁さん出勤初乗りは12/28となった (片道7km弱) おっかなびっくりソロソロスタート 角を二つ曲がって見えなくなるまで私の息が止まる・・ 一番危険なのはパンク 8割は空気圧からのものだが 万一の際に嫁さんに応急パンク修理の技術は無い・…