2010-12-30 母の戦争体験① spyは死刑・・ 無題 #歴史 母は戦争の話をする時に『さきの大戦』と言った そのイントネーションのリアルさに小学生の私は身が震えた・・ 各国の大使館の電話盗聴を行っていた母はある日異常に気付く 中立国の大使館員達がある日を境に一斉に『疎開』してしまったのである 案の定間髪を入れずに山の手大空襲が始まった 戦後のspyとしての戦犯追及を恐れた母は 戸籍を戦時不明者の物とそっくり入れ替えた 盗聴時のハウリングで片耳が聞こえ難くなった母は 私が小学校の頃まで違う名前と生年月日でした。 (学校提出書類で不審に思った私に話してくれた) 過日の『終戦記念特集』への投稿です 孫への伝承になればと思います・・・南風蔵