『六浦光雄作品集』 母の思い出

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私が小学校に入学した頃
母は日課のように朝まで本を読んでいた

母の影響で夜がな雑本のページを捲っていた私は
『万年寝坊遅刻魔』

学校の真ん前に住んでいたにも関わらず
小学一年生にあるまじき生活態度に
ついに担任の先生より鉄槌が下る

今後一切本を読んではいけません

・・・

懐かしい思い出の話

母は私が早く漢字を読解できるように
ちょっと背伸びした本に丹念にルビを振ってくれていた

大人になるまで大事にしていた思い出の本

六浦光雄先生挿絵
『イコちゃんの見学バス』

所が母からの愛情のこもった『形見』は
その後の放蕩生活の折りに散逸してしまう・・

数年前よりnet検索を繰り返すがやっと入手できたのは

『イコちゃんの見学バス』Bコース

然し形見の本とは内容が違う

母の字が入った原本を入手できる筈は無く
せめて同じ内容の本を・・と思っていたのだが

ノスタルジックな挿絵の記憶が今回の本の購入を後押しした


内容は

私の記憶の片隅に残る懐かしい風景

そして母が女だてらに強く生き切った戦後の東京の情景
注(母と挿絵と関連はありません あしからず)





私が

『墓』という終いの個人住居を確保できるのであれば
是非『同梱』頂きたい一品である