身だしなみ

外国人が日本の電車内で驚く事の一つに
辺り構わなく化粧する女性の姿が挙げられる

私が電車に縁が無い仕事をしていた頃は
何となく「不道徳調」に書かれる情景の論調を大袈裟に思っていた

別に良いんじゃないの?

所が昨今
朝の車内で徐に化粧を始めるOLさんを見るにつけ
いつの間にか不快感を感じ出している自分に気が付いた

なんでだろ?

思いながらも既に数百回も繰り返されたであろう
男性には基本縁が無い所作の手際に目を奪われながらも
心の中で「理由」を探してみた・・
(あまりぢっと見てはいけません)

化粧する理由とは
社会に対しての身だしなみなんだと思う
その中でも大きなウエイトを占めるのは異性である男性に対しての
「見られ方」への意識なんじゃないでしょうかね

普段見慣れた社内のおっさんばかりじゃなくても
万が一にはイケメンの営業マンが訪ねてくるかもしれません
応接間にご案内しながら
今日の朝の顔への仕込みの「手抜き」を後悔したOLさんが
過去に何人いただろうか・・・?
(おっと脱線してはいけません)

そうすると論調で怒りを表明している人や
私の感じている若干の不快感とは
異性として認められていない事に尽きるんじゃないでしょうか?

別にこんなおっさんの前じゃ構やしないさ

車内の短時間で「並み」(失礼!)のお顔が
特上までとは言えなくとも蝶の変態の如く姿を変えるのは
確かに一見の価値はあります
(最近見飽きて来た・・)

然しねぇ

例えば
貴女の前にイケメンが乗車してきたとします
(何と彼は貴女の正面に座ります!)

貴女はちらちら彼を「品定め」

中々良いんじゃない?

所が彼がオモムロにバッグから出したのは何と電動髭剃り

驚く貴女の前でいきなり髭を剃り出した・・

どう?これってショックでしょ?
だって彼は「貴女」ではない
「他の女性の為」に身だしなみを始めたんだから

目の前にいる貴女を女性と認めていない・・
に抵触していませんかね

まぁ私が感じる若干の「不快感」とは
自分が男性と認められていない事への不満感からなんでしょうね
(まぁ昨日還暦になったから気にしないけど)

当然モテようなんて勘違いはしませんけど
自分自身に「煩悩の欠片」を見つけて興味深いです

然し・・「煩悩の欠片」が無くなると
電車内で平気で鼻くそホジクルような爺様に変身するんでしょうか?

化粧OLvs鼻くそ爺・・

異種格闘技の様相ですなぁ