通勤バスで胸焦がす事

日々の出勤に「市内循環バス」を使用している

一般的な「通勤バス」との違いは本数が非常に少ない事
基本的に市役所や市民センター等の公共施設を優先循環する為に
駅までの道順が遠回りになってしまうのが唯一の難点でもある
それでも我が家からはすぐ近くに停留所があるのと
若干とはいえ料金が安いのもあって近所の僅かな「馴染み客」の顔が並ぶ・・

バス自体もちょっと小振りで10席ちょっとの座席が埋まる事は稀
私も含めて「馴染み客」の狙いもその辺りにあるのだろうと思う
私が乗る辺りは総路線の半分辺りなのに先客は殆ど無い
画して私が座る席はほぼ毎日同じなんである

一番前の席は朝日が正面
眩しさは目覚ましになるとは言え
座ってから後悔するのは毎朝の事
明日は・・とか思いながら結局同じ席を選択するのは老いなのだろうか?

暫く行くと二十歳位の女の子が乗って来る
足が不自由らしくバスのステップが難儀な様子
やっと乗り込むと私と反対側の運転席のすぐ後ろに着座する
ちょっと気になるのは
バス停の脇のちょっとした陰からいきなりあらわれる事

何かを遠慮している・・? バスを選んでいる・・?

彼女が乗り込む時に手を差し伸べるべきだと思い付いた私は
今朝方初めてアクションを・・(迷惑でなさそうならね)

年末近いからなのか珍しく座席が埋まる程度に「混んでいた」バスは
彼女が乗り込むバス停に到着・・

所が件の女の子は
バスの様子を見るとがっかりした様子で歩き出す・・

(おいおいここから駅までは1.5㎞は優にあるぜ!)

気が付いたら今日のバスは旧型でステップの段が高い・・

それとも殆ど満席なので諦めたのだろうか?

・・・

私はどうするべきなのだろうか?

多分
バスの中の誰も気が付いていない「彼女の事情」は私の胸を焦がすのだった・・


(同じバスに乗った朝は反対側の駅のホームで彼女は電車を待っています。ちょっとお声を掛けて私に出来る事があったらと聞いてみたいと思います。。この項後日報告致します)