水上バイクの危険性

今日のニュースにこんなものが載っていた

http://news.yahoo.co.jp/pickup/6208066

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あれから20年近くも経っただろうか・・

毎年
5月の連休と夏休みは
本栖湖の一画でキャンプを張るのが恒例事業になっていた

当初の頃は
計画もしっかり立てて
前年に足りなかったキャンプ用品を店頭で漁ったり
仕事中に気持ちだけが既に湖畔に跳んで呆けたり
指折り日を追いかけるのが楽しかったものだ

やがて時間を決めて集合したり
車列を組んで出発するのが面倒になってくる・・

そう

数年も経つと皆
てんで勝手に現地に集合するようになってきた
当然帰りも其々勝手に帰って行くから
何の計画準備もしなくなった

だからさぁ!
周囲が勘違いするからベンツで乗りつけるなぁ!
(伊豆の温泉へ不倫旅行ついでに立ち寄るな)

朝遅く二日酔いで目が覚めたら食事の準備を開始
本格的だから昼頃までかかってしまう・・
缶ビールを開ける音は新しい一日の開始を告げている
目覚まし代わりにあちこちで 

プシュッ!

あっという間にゴミ袋がいっぱいになる

また夕方の買い出しの時に
忘れず酒屋に引き取って貰わにゃいかんなぁ・・

酔っぱらった体を冷ますのと
正気に戻る為に
ボードからリグを外して
てんでにパドリングを開始する・・

そう・・

私たちは怠惰な「ウィンドサーファー」なんである

然し
静かだった湖畔も段々に騒々しくなってきた
年々増えてきた「水上バイク」が我が物顔で爆音を立てる

朝6時には「暴走」開始
ちょっと前に眠ったばかりなのに
あっという間に「怠惰な豚達」はたたき起こされる・・

それでも

いいねぇ・・ アレ

いくら位なんだろうね

200万はしないみたいよ

200万近いんだったら逆輸入の大型バイク買った方が良いねぇ

冬は乗らないし
湖に多いのは
海じゃ塩水で後のメンテが大変だからみたいよ

・・・


そんな事言ってたある日の午後に「事件」は起こった

怠惰な「トド」達(私達)が湖畔でゴロゴロ寝ている時
ウェイクボードを引っ張った水上バイク
湖畔寄りに舐める様に爆走して来た

湖畔を「舐める」のは訳がある

水上バイクは最初は個人でもホントに楽しい
然し誰でも出来るレベルの奥の無い運動音痴救済スポーツ

水上を一人で爆走して
へらへら笑っている輩はまず間違い無く「運痴」初心者
オーナーが飽きちゃったりする時間帯・・

そう・・

我々「トド」が湖畔でゴロゴロしている時間帯が危ないんである

あー 乗っておいでよ・・

免許も保証能力も持ち合わせない「水上暴走族」誕生の瞬間

さっきの
舐める様に湖畔を横切るつもりだった「彼」は
一番湖畔にカッコイイ捌きを見せつける瞬間に・・

いきなり後ろを振り向く

危ない!

水陸係らずバイク運転の鉄則は
顔が向いた方向へ曲がるということ・・

引っ張っていたウエイクボードのテンションが急激に下がったのだろう
カーブして来たんだから
テンションが下がるのは当然である ・・が

然し「彼」は湖畔を暴走したまま後を振り向いた

その年の湖岸の水際は砂が削れていた

「彼」は土手状態の湖岸にぶち当たると・・宙を跳んだ

多分に当然「即死」状態の臨死体験をした
目の前の水際の母子達の頭を僅かにかすめ・・

後ろに駐車されている車両達の遥かに上を越え・・


20mは跳んだかなぁ・・


たまたま
経緯を見届けた私の独り言の後ろで・・


映画の撮影かぁ・・?


眠れるトドの一人が上体を起こしてノタマッた

そして寝返りを打って再び惰眠を貪りに・・



家族が大事だったら
水上バイク」が幅を利かせる場所の水際に行かない事


彼らは水上バイク
「水上走行」だけの能力だけでなく

空を跳んで貴方の命を脅かす
「能力」を持ち合わせているなんか知っちゃいない