修学旅行 VS鹿

奈良といったら鹿

何故鹿が
鹿せんべい屋」を襲撃しないのか?

実しやかに語られるほど
「鹿」さん達は時として暴挙に出る・・


さて
娘を含む修学旅行「上洛」御一行達は
先程からの
鹿達との駆け引きに飽きていた

写真を撮られるくらいはサービス協定に含まれるから
已む無く許す・・が

鹿せんべいを買ってくれなきゃ
そこで無料サービスは寸止めなんである

財布の紐を緩めない輩に媚を売った所で何になろうか?
デパ地下で無料試食をお奨めする「固定給職」とは訳が違う

こちとら「完全歩合給」で然も「現物支払い」
日常の生活や「鹿せんべい協定」が掛かっているんである
営業した所で反応が薄ければ・・
さっさと次の「観光客」に靡く(なびく)しかない。。

来る「差別社会」への不安から逃避し
気を緩められる最後の上洛旅行・・
僅かでも鹿達の所作に心洗われた娘は
垣間見える「営業ノルマ」にため息を吐いて一団から離れる・・


ふと振り返ると若い鹿

娘の後を「上洛」一団から離れて付いてきた様子


??? 
愛い奴ぢゃのう・・

心なしか
何となく娘の後を付いて来る鹿達が増えてくる

損得無しで好いてくれるのか・・
嬉しいのう
然し我が父は「扶持」が僅かでな
連れて帰る訳にはいかんのよ・・

お~い
何一人でぶちぶち言ってんだ~?

声を翔けてきたのは無粋な男子グループ

おお
良かったらこの子達の為に
せんべいちょっと分けてくれんかの~?

いいけどお前のリュックの後ろな~に?


???


そこには
誰かがいつの間にかくくり付けた鹿せんべい・・


鹿達は
ただ単に娘の背後のせんべいに釣られただけなんでR


まぁ
人生ってそんなもんだから
いい勉強になりましたなぁ   ってぇ事で




お後が宜しい様で