急性心不全

12日に血液検査の結果が出た
 
病院の待合は
流行病の煽りも無く
人影もまばらの上に
配布されているマスクを着用する人もいない
 
それでも
まだ照明が点ききっていないフロアを
「香典」を手にした職員が慌しく行き来する・・
 
そう・・
ここは三途の川の「桟橋」でもある訳だ
 
どうせ一番に呼ばれるだろうと思った予想が外れる
血液検査の結果が
「大した事が無かった」事を予想させ
心拍で踊る胸を少し落ち着かせてくれる
 
心電図を取ったら
すぐに先生の所へ・・
 
あれっ?
前回と違って全くテンションが低い
 
え~っと~・・
それでどうしますか~?
 
・・・?(どうしますって何を?)
 
あ~ 今後の病院についてです
ここでは検査に限界があるんでね
 
uuu じゃぁ先生の所でお願いします
 
ここからじゃ遠いですよ 大丈夫ですか?
 
他所に宛がある訳じゃありませんから・・
 
じゃ紹介状書いちゃいますから・・
薬は前回と同じのを処方しておきますね
 
 
・・・
 
「危険域」だった前週と違って
全くの拍子抜け
それでもnetで検索する限り
この病気での完治は殆ど望めない
 
天寿を全う出来る可能性も非常に低く
生涯に及んで運動禁止、飲酒を控え塩分は殆ど摂取できない
 
意外なのは水をなるべく控えなければ
また病状が悪化するという事
 
血液を全身に行き届かせる為に
壊れたポンプが唸りを上げる・・
座った安静状態でも心拍数は一分間に120を超えている
 
自動車だって
低いアイドル状態を補う為に
アクセルを踏み続けたら壊れるであろう理屈
 
利尿剤の影響か
腹水が抜けた後も体重が下がり続け二週間で9kも落ちた
 
安静状態にも関わらず
心臓は倍の働きをしているからなのだろうか
 
17日は大学病院へ精検
少なくとも最低来年3月までは通う事になる・・
片道一時間半も体が持つんだろうか?
 
20日からの仕事への復帰は本当に大丈夫なんだろうか?
 
・・・
 
まぁ悩んでも仕方が無いから
頑張ってる「心臓」へのご褒美にちょっぴりだけウイスキーなんぞ・・
 
なんてね・・
 
まぁエンジンの「オイル」みたいなもんだから
ほんのチビッとだってばさ・・