駐車場の『彼』

隣の『駐車場』が整備されて『地鎮祭』が行われた。
アパートが建つようだ

あれ?

嫁さんが不思議そうに言う

いつも立っていた『若い男の子』がいなくなったそうだ

夜帰ってくると
決まった場所に『彼』は立っていた

別に悪さをするでなく只じっと立っているだけだ

霊感のかけらも無い私には当然見えた事は無い

毎回話題にするほどでもなかったので
『いなくなった』と言われて
『何が?』と聞き直すような有様だ

霊感が無い私でも一度だけ首を絞めれた事がある
隣で嫁さんは本を読んでいる
私はうとうとまどろんでいた・・

突然『白いシャツ』を着た若い男に首を締め上げられた

全く声がでない
金縛りさえあった事が無かった私は非常にびびった

『あれは彼だったのかね』

『そうかもしれないわね』

『どこへ言ったんだろうね』

ニヤッと嫁さんは笑う

『うちに来てたりしてね』



冗談じゃないのである・・・