重傷自転車事故

今朝方会社帰りの事
 
30m位先で女性の悲鳴が上がる
見通しの利かない角を曲がると・・
 
女性の二の腕が凄まじくえぐれている
 
横には呆然と佇む女子高生
 
私はあまりのケガの酷さから
遭遇した瞬間に車のひき逃げと誤解
 
所が自動車らしきモノがいた痕跡が無く
自転車同士の衝突とやっと理解
 
被害者は中国人女性
 
私の目の前に酷い傷口を突き出して泣き叫びながら助けを求める・・
 
私の背中に硬く背負ったオルトリーブから携帯が中々出てこない
 
流れる鮮血を止めようにも何も準備が無い・・
 
やっと119へ電話
 
女子高生には家と学校へ連絡するように促すが
手が震えていて儘ならない・・
 
女性の持ち物から
勤務先関係に連絡を入れるがどこも連絡が取れない
 
傷口を見ないで!大丈夫だから!
 
気を失いそうな女性を励ますが日本語が通じない・・
 
やっと救急車が来て女性は収容
救急隊に状況を説明
 
茫然自失で泣きじゃくる女子高生を慰め
 
カイシャニレンラクシテクダサイ・・
 
女性との約束を守る為
所在の解らない勤務先を探す・・
 
やっと見つけたクリーニング工場からは
既に連絡が入ったのであろう
心配そうな女性の仲間の中国人達が私を出迎える・・
 
工場長と仲間達に状況を説明して場を後にする
 
・・・
 
自転車同士といえども恐ろしい重傷事故
 
小5の娘にルイガノなんて大丈夫なのか?
 
mamaちゃんのロードレーサーだって・・
 
人事とは思えない惨事を目の当たりにした私は帰り道に動揺する
 
カイバッグを背負っているにも関わらず
止血手段になるようなモノを全く持っていなかった私は猛省
 
パンク修理setどこじゃない・・
 
これからは包帯、止血帯を常備しなければ・・
 
 大丈夫だろうか・・あの女性
 
助けを求められて何も出来なかった私にすがりつく女性の顔が心を苛むのだ・・