靴の祟り

一端に
むんむんと男性ホルモンを持て余した年頃には
食までも詰め切って服装に拘った

当時は「傷だらけの天使」の影響で
ショーケンが着こなしているJUNブランドを唯一無二の筆頭とするコンチネンタル・・
要するにヨーロピアンファッションが幅を利かせだした時期

然し程無く
イタリアンカラーのだらしないシャツは日本人には受けなかった様で
やがてボルサリーノに代表されるアメリギャングスタイルに衆目が集まりだす・・

給料が10万円かそこらの時代に
パンツ2万のジャケット5万円という有様だ
高騰し出したディスコ代だって馬鹿にはならないし
折角のおめかしのお披露目場所・・要するにナンパ経費に四苦八苦

靴なんざ最も見えない部分だもの誰が高い靴を・・? (ここでやっと本題だ)
コンビの靴であればどんなに安っぽくても構わない
どうせ女の子になんか価値はわかりゃしないさ・・

所が段々に世の中から扱いの「違い」を感じてくる
後年、ブランド物のバッグにロレックス併せて品の良い(良さそうな)スーツでも
場所が場所だとVIP扱いをして貰えない事を悟る

靴の違い・・

テルマンの目線を追っても足元を見る瞬間は掴めない
然し初見のちょっと良い「お店」で飲めば
しっかりと「勘定書き」は高級な靴の人の袖に置かれる・・

この度
私はAmazonで合皮の安物靴を購入して罰が当たった

本革の様に伸縮してくれない事で馴染みが出来ず
足に炎症を起こして会社を休む次第に・・
思い起こせばIT関連で営業管理をした時も合皮靴で酷い目に会い
その痕跡は未だに右足に残っている

取り合えず動けずに伏せたきりのベッドの上で
本革靴を二足購入
流石に10万円クラスとはいかないので
中級クラスの訳アリと新古品・・

40年前から漠然と感じていた靴の重要さをヒシと感じた次第

然し良いねぇChurch’sって
ちょっと酒代を削って購入したいもんだよね