岩魚の命運
何故こんな日に渓流釣りに行かなければならないのか?
それは「定年」を無事迎えてカナダへ移住するY氏のたっての希望
然しまぁ・・前夜の
台風なのにホントに行くのか~?
にはちょっと参ったなぁ
弊社の渓流の雄が二人退職した
現役中に相見えるチャンスは無かったが
ここは存分に尋常に勝負!
禁猟期だから渓流釣り場を選択
然しココは侮れないぞぉ
予想通りに誰もいない
写真じゃ解りにくいけど普段の「飲める水」が濁流状態
渓流の雄達もずぶぬれ
完全な「ツユ濁状態」にゲンナリ。。
然し
「彼」の運命の序曲は刻々始まっている・・
禁漁期直後の気の緩み
濁流による完璧なポジションの消失
そしてマサカの・・土砂降りのにも関わらず「ヴェテラン釣り人連」
序曲は佳境へ
私の竿が根元から折れてしまう
余ってしまう持参したブドウ虫が40匹・・
とっくに消沈
濡れて疲れたヴェテラン達は火の許を仕方なく離れ
黙ってブドウ虫を消費すべく各所へ散って行く・・
そして・・
何でアナタ
こんな所で「新巻鮭」を持ってるの?
それはその場で感じた正直な気持ち・・
(K氏掲載許可済み)
43cm 天然岩魚
こんな日に来る客なんて全く酔狂な・・
多分にそう思っていた管理事務所が騒然となる
できたらリリースしてやって・・
私の気持ちなんか通じる余地は無い・・
あっという間に魚拓完成
聞くには「日原渓流釣り場」の最高記録なんだそうだ
「彼」の半身が皆の体を暖める炭の上に乗っている・・
私は・・
箸を出す気にはとてもなれなかった・・
もう私は・・
竿を収める事にしようかな