Kさんの思い出

お逢いしたのは30年も前の事
 
当時私が入り浸っていた赤提灯で
ある日ボランティアの狼煙があがる
市川房江さんの影響で音頭取りはKさんだった
 
暴走族やチンピラ系のオニーチャン達も
喜々として空き缶を拾って歩く
私も何度も協力を求められたが
活動の目的が不明瞭に感じてついに行動を共にする事は無かった
 
後に『オニーチャン達』は
選挙の運動員のボランティアにも参画
 
日本を変えてやるんだー!
 
酔っては息巻いていた彼等は
徐々に『活動』からフェードアウト
すぐに元の普通の不良に戻っていった・・
 
Kさんのビジョンは結局何だったんだろうか?
 
然しそれよりも
後にKさんが一国の主になるなんて誰が予想したであろう
 
私の感じたビジョンの『不明瞭さ』や『疑問』は未だ何も変わらず
TVやNETでは国民の失望感を煽るのみである